口蹄疫:京都の小原さん、殺処分のスーパー種牛描く 県庁に油絵展示 /宮崎
毎日新聞 8月30日(月)12時57分配信
◇元気だった「忠富士」再現
口蹄疫(こうていえき)に感染して殺処分されたスーパー種牛「忠富士」をモチーフとした油絵を、京都府久御山町の中学美術教諭、小原(雅号・赤木)睦代さん(55)=二紀会員=が描き、今月中旬に東国原英夫知事に送ったところ、26日に県からお礼の手紙が届いた。「働き盛りでこの世を去った無念を晴らしたい」との思いを込めた絵は、県庁に展示されている。
小原さんは生まれ育った和歌山県の自宅近くに牧場があり、巨体から発する「土着的な生命力」にほれ、美術教師となった23歳のころから、毎年牛の絵を二紀展に出展している。牛を求めて、訪ねたのは17カ国。来年3月に仏パリで開く個展の準備をしていた今年5月、新聞記事で忠富士の殺処分を知った。
記事に添えられた写真を見て、忠富士の美しさと非情な現実とのギャップに涙があふれた。「元気だった時の姿を再現し、宮崎に贈りたい」。青でりりしさ、金で毛のつやを表現し、2号大の板(22センチ×16センチ)に描いた。瞳に闘志を秘め、力強く前を見据える。
小原さんはパリの個展にも、同じ図柄で描いた掛け軸を出展する。
忠富士は7歳の働き盛りで913キロ。スーパー種牛の中でもエース的存在だった。高鍋町の県家畜改良事業団で飼育されていたが、5月に他の5頭の種牛とともに西都市の山中に避難。その直後に感染が発覚した。【山田尚弘】
8月30日朝刊
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小原さんは生まれ育った和歌山県の自宅近くに牧場があり、巨体から発する「土着的な生命力」にほれ、美術教師となった23歳のころから、毎年牛の絵を二紀展に出展している。牛を求めて、訪ねたのは17カ国。来年3月に仏パリで開く個展の準備をしていた今年5月、新聞記事で忠富士の殺処分を知った。
記事に添えられた写真を見て、忠富士の美しさと非情な現実とのギャップに涙があふれた。「元気だった時の姿を再現し、宮崎に贈りたい」。青でりりしさ、金で毛のつやを表現し、2号大の板(22センチ×16センチ)に描いた。瞳に闘志を秘め、力強く前を見据える。
小原さんはパリの個展にも、同じ図柄で描いた掛け軸を出展する。
忠富士は7歳の働き盛りで913キロ。スーパー種牛の中でもエース的存在だった。高鍋町の県家畜改良事業団で飼育されていたが、5月に他の5頭の種牛とともに西都市の山中に避難。その直後に感染が発覚した。【山田尚弘】
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最終更新:8月30日(月)12時57分
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